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物価高で野菜も高騰しているっていうんで、お酒を買うついでにスーパーの野菜売り場を覗いてみました。
キャベツ1玉¥637(税込み)、ダイコン1本¥301(税込み)、などなど軒並み高値でしたね。いずれも函館産でも道内産でもなく、カボチャはメキシコ産でした。
スーパーなので出来るだけ大量に安く仕入れるルートでこの値段ですからね。
「いいお値段ですね」とおっしゃるお客さんに対して(正確にはそういうことを面と向かって言う方はそもそも購入しないので僕の中ではお客さんではないですが)、もう6,7年くらい前からずっーと言い続けてきている事があります。
「あと数年もすればウチの野菜よりスーパーの野菜のほうが高くなりますよ」と。
僕は経済学者でもないし預言者でもないですが、そうなる要素しか見当たらなかったのでそう言い続けてきました。
そして今や、殆どの野菜がウチの野菜よりスーパーで売っている野菜のほうが高くなりました。ちなみに先ほどのキャベツ、昨シーズン僕は1玉¥380,ダイコンは1本¥280でした。
何が言いたいのかというと、「スーパーより僕のほうが安いし、しかも無農薬・無化学肥料なんだから買ってくれよ」ということではありません。
もっと言うと、「スーパーの野菜が高いからと言ってウチのお客さんが増える」なーんてことも、まずありません。多くの人は利便性と、まあそこそこ感で満足するので、僕のような偏屈者について来てくれる方は本当に少数派なかの少数。なので感謝しかありません。
僕が言いたいのは、農家に限らず、依存先が多ければ多いほど価格を自分でコントロールすることが難しくなるということです。価格だけじゃなくね、大きな波にのまれて行くんです。
僕の場合、規模も小さいので依存先と言えば種苗会社、資材会社、ガソリン軽油等の燃料くらいなもので、あとは自分で作って自分でマネジメントして自分で売る。
要するに可能な限り依存先を減らして独立していること。つまりインディーズってやつです。大きく儲けようなんてことを考えなければそれは可能。
これは本当に農業以外のところから学んできたことが大きかったなーと。
年齢はただの数字にしか過ぎないと思っているけど、さすがにわたくしも還暦近くになってきて色々毒されていることもあるので、今一度本気でリセットしなくてはと思うのであります。本気は大事、いくつになっても。
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