大炎上、顛末記
ちょいと遡ること、5/14の話。
この日は「母の日」で日曜日でした。前日がわたくしの誕生日。
二日連続で母親に感謝を捧げるという懺悔みたいな2days。
静かな日曜の夜、いつもようにウィスキーとワインをしこたま飲んで、ベットインと同時に即身仏。
で、その事件はすっかり寝静まった「丑三つ時」に起きました。
何やら外からクラクションの音が途絶えないのです。ウチの周りには数件のレンタカー屋さんの駐車場があるので、きっと故障かもしくは車上荒らしでセンサーでも鳴っとるんかい?と寝ぼけながら思っていました。
ところが、ん?もしや?と思って慌ててパンツを履いて外に出てみたら、にゃにゃんと僕の車がハザードを点滅させてクラクション連打してるじゃないの!!
あっ、ちなみにパンツを履いてっていうのは、僕は寝るときはTシャツ1枚で、下は履かないんです。どーでもいい生活習慣ですが、ちなみこれ、ぐっすり寝れるんで老若男女問わず試してみて下さい。こういう夜間の緊急時や災害があると変質者に成りかねませんので自己責任でお願いします。
で、話は僕の車に戻りますが、すぐにキーを取りに戻り、「うわっ車上荒らしかー」と見て回ってもその気配がなく、とりあえず一旦エンジンをかけて切ったらハザードもクラクションの連打も消えて一安心。
やれやれと思いながら再びパンツを脱いでお布団の国で眠りに着こうと思ったその瞬間、
再びクラクションの連打!!!
「うわっマジかっー!!」と、せっかく脱いだパンツを再び履いてそのままキーを持って、再びエンジンをかける。
一体何が起こっているのか頭が回らない。民家は少ないとは言え、一応少し離れて両隣りには家もあるし、何せクラクションの連打音は「日曜の丑三つ時」にはけたまし過ぎるのである。
とりあえず、またエンジンを切ると同じことが起こりかねないなぁーと判断して、少し車を走らせて何が原因なのか探ってみることに。
あのー、善良な読者の皆さんはもうお気付きのことと思いますが、既に車を走らせている僕はパンツ一丁(ちなみにブリーフ派です)、れっきとした飲酒運転、免許不携帯でした。
ニンゲン、夜中に熟睡している時に惨事が起こるとこういうことになるので気を付けましょう。やはりパンツは履いて寝たほうがいいかもしれませんね。
で、家のすぐそばに高規格道路のインターがあるので、そこから乗って車を走らせました。
走行にはなんの異常も見られず、エンジン音もいつもと変わらず、V8エンジンはいつのようにサイコー。異常と言えば、僕のパンイチ、飲酒運転、免許不携帯。車を走らせてから気付くも、後の祭り。
あんまり走らせて何処かで職質されてもマズイので、最初のインターで降りて戻ることにしましたが、やはり走行には異常がみられない。
でも、このまままた家に戻ってエンジンを切ったら同じことが起こるとも限らない。
近所迷惑は嫌だしなぁーと思って、もうすぐ朝だし、すぐ近くの会館に車を止めてエンジンかけっぱなしで仮眠でいいや、夜が明けたら家に戻ろうと判断。
でも、ここならエンジンを切ってまたクラクション連打が起こっても迷惑じゃないなーと思って、恐る恐るエンジンを切ってみました。2,30分しても特に症状はなく、「おっ、大丈夫そうだなー。それにしても原因は何だろう?」と。
するとしばらくすると、エンジンを切ってキーを抜いているのにも関わらず、突然ルームランプが点灯し、カーステから音楽が鳴りだしたのです。
「うわっ、ポルターガイスト、心霊現象!!!」
想像してみてください、日曜のあと数時間で夜が明けるという人々が寝静まった、だーれもいない場所に一人車を止めてエンジンを切っている車から突然ルームランプが点灯してカーステから音楽が鳴り出すということを。「安心してください、履いてますよ」とは言え、誰かに発見されたらかなりマズイなあとパニック状態。
しばらくするとルームランプが消え、同時に音楽も消えました。
何が起こっているのか?単なる車の故障なのか?はたまた何かの霊に取りつかれているのか?もしかして夢遊病になってパンイチで徘徊しているだけなのか?なかなか現実が呑み込めない。
まっいいや、とりあえず仮眠しようと思ったら再びルームランプが点灯し、またカーステが鳴り出したのです。
再び「うわっ、ポルターガイスト、心霊現象!!!」
車内でパニくる初老のパンイチおじさん。
今一度、エンジンを切っていることとキーを抜いていることを確認。それでもルームランプは点灯し、カーステからは音楽が。
数分後にはまた消えました。
こんな現象が3.4回繰り返され、僕もだんだん慣れたというか正気に戻ってきたその時、
焦げ臭いにおいと共に突然キーシリンダー付近から火花が散り、あっという間に車内は煙で充満。
「うわっ、ヤバっー」と思って、速攻で外に飛び出し避難。車内からモクモクと白い煙が立ち上り、しばしパンイチとサンダルでぼう然。
とりあえずこのまま車が燃えたらヤバいと思い、まずは消防とロードサービスへ電話しなきゃと。しかし、「うわっ、スマホ持ってくんの忘れたー!」
モクモクと煙を上げる車を放置して、パンイチ&サンダルおじさん、小走りで2,3分の家にスマホを取りに行く。もう、朝4:00くらいにはなっていたと思う。
で、スマホを取りに戻ったはいいが、目的を果たした安堵感からか、家でズボンを履けばいいものを、何故かまたパンイチ&サンダルでスマホを持ちながら現場に一目散で戻る初老のおじさん。
少しして、消防とロードサービスの方々到着。
これまでの「ポルターガイスト&心霊現象」を切々とご説明。
消防とロードサービスの方々で車内、エンジンルームなどを点検。とりあえずバッテリーを抜いて、火災の心配はなさそうとのことで一安心。
そこに、僕は呼んでも頼んでもいないのに何故かパトカー登場!!アーメン。
ここで再び想像していただきたい。
夜が明けようとしている時間帯に、モクモクと煙を上げる無意味にデカいランドローバー。
そこに、どデカイ消防車と隊員3名、ロードサービスのレッカー車、その横で佇むパンイチ&サンダルおじさんのところにパトカーが到着。街の治安を守るお巡りさんから僕と言うニンゲンがどう見られるかということを。
しかも、この会館の駐車場、交差点の真ん前でございまして、前記したインターから乗る車が多く、この時すでに朝の6:00くらい。行き交う車も多くなり、赤信号で列になる車から僕に集まるドライバーの熱視線たるや凄まじいものがありました。
パトカーが登場した時点で、ある程度覚悟はしたのですね、「こりゃ、めんどくさいことになるな」と。
でも、わたくし、パンイチ&サンダル姿で真面目に誠実に事の経緯をお話しさせていただきましたよ、ええ。朝陽と行き交うドライバーの熱視線を浴びながらね。何故にパンイチだったかってことを。
とりあえず想像していためんどくさいことには至らず、もろもろの手続きを済ませ、僕の車はレッカー移動でいつもの整備工場へ。
で、昨日ようやく僕の元へ帰還しました。原因はかなり専門的且つ複雑な話になるので割愛しますが、この車、昨年の車検の際にエアサスやら何やらで、メチャクチャお金をかけて直したのです。今回もそれなりに痛い金額。
それでもね、乗る理由ってあるんですよ。だって、こんな車、もう2度と手に入らないし、今時のラグジュアリーSUVには全くグッとこないし。
子供もだって手がかかる子ほど可愛いでしょ?女性も言うことを聞く女性より、多少振り回されるくらいのほうが夢中になるでしょ?なんか違うか?
そんなこんなで、まだ乗るんかいって、乗るよ。
車だけじゃなくさ、今は何でもかんでも利便性とかコスパとかシンプルとかコンフォートとかスピード化とか、自分に降りかかるめんどくさいことや煩わしいことを避けて通る風潮があるけどさ、それで失ってしまったものも大きいんじゃない?
色んな事に手がかかってハードルあるほうが面白いと思うし、豊かな側面もあると思うんだよ。
ということで、大炎上顛末記でした。お粗末様です。
野菜の種類も一気に増えてきましたよ。
市内、近郊への定期配達「季節のやさいdelivery」の受付を開始したいました。
詳しくは「delivery」のページを参照してくださいね。
そこにも記載してますが、配達と言う利便性だけでのお申し込みはご遠慮ください。
僕は季節に関係なく年中品揃えしている八百屋さんでもないですし、便利屋でもないので。
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