top of page

ブルース・スプリングスティーン

今日も函館は寒い1日でした。

根雪になるまで、あと1か月くらいかな。


さて、昨夜はブルース・スプリングスティーンの映画をレイトショーで観てきました。

観客は5人。


「ボス」の音楽は僕の基本、根幹、体幹みたいなもの。ある人に言わせると「いやいや、浜ちゃんにとっては宗教でしょ」と(笑)。

そういう個人的な想い入れもあるだけに「ネブラスカ」(1982年作)という特異なアルバム制作時の「ボス」を描くって「大丈夫なんかなー?この映画」と半信半疑で、邦題とキャチコピーも「オイオイそりゃねーだろ」みたいな。いつまでも日本じゃマッチョで暑苦しい人扱いかよーみたいな。


結論から言うと、僕の個人的な思い入れを差し引いても、とても素晴らしい映画でした。


「ボス」の音楽全く知らない人も、何となく知っているけどよく知らない人も、どっちかっつーと敬遠してた人も是非観てください。


僕は親になった経験がないまま、つまり一生子供として死んでいくのですが、親子の確執で苦しんでいる人、或いは見て見ぬふり、確執の現実をスルーしている人(親であれ子であれ、周りに結構いる)、紐解くカギはなかなか見つからないかもしれないけど、この映画を見たらそれが何処に潜んでいるのか何となく分かるような気がするよ。


ボスのように何万人というスタジアムを満員にしようが、誰も見てないところで黙々と労働していようが、その人が感じる孤独や不安や恐怖は人それぞれ。それでもそれぞれに心の奥の真実に嘘を付けない理由ってもんがあって、それは誰にも分からないし理解してもらえなくても、それは自分だけが知っていればいいんだと思う。

それが誰に対してでもなく、自分に対しての誠実ってやつだと僕は思っています。


函館は何と明日で終わりですが、1日4回上映しているので時間のある方は足を運んでみて下さい。他の地域の方は自分で調べてね。


ファン目線で言うと、この映画を観た後に「ネブラスカ」(1982年作)と、同時期にレコーディングされた「BORN IN THE USA」(1984作)をこの2025年に聴くとまた新たな景色が広がって見えてくるってところがこの映画の、ロックンロールミュージックの魔法だと思います。全く対極にあるようなアルバムなんだけど、何の違和感もなく同じ匂いがする。


主演の「ボス」役であるジュレミーアレン・ホワイト。全曲吹替なしで本人が熱唱してるんだけど、声から歌い方からステージアクションまで、よくここまで「ボス」に寄せてきたなーと。たぶん役作りに相当な努力をしたんだと思う。


ちなみに先週金曜日の映画公開日に、スマホもテレビも新聞もないママが何処で情報を入手したのか「スプリングスティーンの映画やるんだって?ママ絶対観たい。アンタ畑で忙しくて行けないんでしょ?ならママを映画館で降ろして終わったら迎えに来なさい」と(笑)。

恐るべし諜報能力。

 

という事で、まさかまさかママと「ボス」の映画を観に行くことになるとは。人生は予期せぬことが多いほど面白い。

ree


 
 
 

コメント


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2016 panの森 ALL RIGHTS RESERVED

bottom of page