グレちゃん、帰還(涙)
人であれ、犬であれ、ネコであれ。大切に思っていたがゆえに、突然姿を消されたり或いは何らかの理由で引き裂かれたりすると、心の整理がつかないものです。本当に。死別とは全然別物。
特に人に限って言えばその理由が分からぬまま生きて行くのは、小骨や棘や爪のささくれや靴の中に小石が入ったような違和感をずっーと抱えたままってことに。
「どうしてこうなったのか分かりますか?」という問いかけのメッセージは、「教えません、分からぬままその違和感と苦痛を抱いて生きて行って下さいね」と言われているようで。
自由気まま、勝手に生きているからして、時々無自覚で、時々無神経で、時々無頓着な時もあるけれど、苦行でしかない。それもまた人生、そんなもんだよと今日久しぶりの友達に電話で言われたけど。
「グレちゃん」に関して、たくさんの方からご心配頂きました。
捜索して発見できたとしても捕獲できる可能性はほぼゼロだと判断して、マインドもスピリットも、ついでに家の玄関ドアも「full open」で待つこと丸2日。
グレちゃんの好きなご飯を仕込んで、丸2日玄関ドアを「full open」。午前1回、午後1回家に戻って、グレちゃんが来ている様子があるかどうか確認、他は日中不在。
丸2日玄関ドアを「full open」、防犯セキュリティ?そんなこと考えてたら何もできないっすよ。そんなもん、もし何か持っていかれたらそれまでだし、そもそも持っていくようなものなんてないし、仮に何かかが消えたとしても持っていった人の中の疚しさは消えることがないんだから。
仕込んだご飯は完食、でも姿は現さず。でも、外は雨模様だし、戻って来るんじゃないかと。で、夕方帰宅したら「ミィァ~オ」と。いました、家の中に。
帰って来てからは、赤ちゃんネコのようになっていて、全く別人(別ネコか)のよう。
グレちゃん、何があったか父ちゃんには知る由もないし、聞いても「ミィァ~オ」しか言わないし、父ちゃんとまた一からやり直そうね。
帰って来てくれてありがとね。数日間、外の世界でさぞかし緊張感で大変だっただろうから、大好きなマグロご飯お腹いっぱい食べて、ぐっすり眠ってね。
そうだね、自分のマインドやスピリット、いや生命というか体まるごとかな。限りなくこの宇宙に対してopenにする、放出して委ねる。
これ、かなり高度だけど、人に与えられたミッションとして清らかに気高く美しく生きるってそういうことなのかもしれない。歳を重ねるってそういうこともひとつの命題としてあるのかな。そして、家族ってなんだろうね?形なんてひとつじゃなくていいじゃんね。
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