IN MY TIME ON THE EARTH
一歩外の世界に出ると、世の中は本当に騒々しいなぁと。
騒がしくて、うるさくて、何もかもが早くて付いていけない。
人も街も起こった出来事も、あっという間に上書きれて、なかったものにされてしまう。
歴史と風情に敬意はなく、街から品位とか品格が失われていく。
雑でテキトーな人とは仕事はしたくない。
コンプライアンスを後ろ盾に、立場でしかものを言わない輩はもういい。
戦わないけど、言いたいことだけは言わせてもらう。相手は自分の立場以外、本当のことは一切黙して語らずだから、僕が戦う相手ではない。
僕は時間や曜日ではなく、四季という尺に身を委ねて汗まみれ泥まみれで沢山の種類の野菜を育てる。誰かが「美味しい」と言ってくれる。
山に行って鳥や風や動物たちと会話しながら木を切り出し薪にする。
最高の贅沢である「冬」を誰よりも豊かに過ごすために。
薪ストーブを焚いて、自分の野菜で料理をし、極上の音楽と極上のお酒。
おまけにネコ達もいる。左足は思うようには動かないけど、いつか雪山にも戻る。
空想と夢想の世界を夢見て、自分の物語を創造する。そんな時は、心を閉ざしているのではなく、むしろ限りなく世界に開いている。
静かに暮らしたい。
「静寂」の中にいて「高揚」する何かを発見して、いつまでも何かに夢中、熱くなれる自分でいたい。
世界は確かに広いけど、僕の中にある世界のほうが遥かに広い。
友達もいるし仲間もいるし理解者もいる。
そんなようなことを熱く語っていたら、「それ、ある意味、反社だよね」と(笑)
なるほど、確かにね(笑)。新しい「反社勢力」、悪くないじゃんね。
僕の心と魂の師匠なんすけど、本当に素晴らしい詩を書くと思う。僕の中では80年代以降に登場したミュージャンでは確実に5本の指に入る。
IN MY TIME ON THE EARTH
自分を偽っている若者が見えるかい?
顔には涙の跡がある
言葉を喋るたびに
暗い瞳の中の炎が燃えている
かつて輝きを放っていた彼は 今や不名誉の中にいる
誰が彼を解き放ってくれるのだろう?
馬を持って来いと彼は言った
シンボルと車輪を持って来いと
僕らはしばらく魂で語り合った
僕は疲弊し傷付いていたから 心の癒しを求めていた
もうずいぶん昔から 人々は真実を語ることをやめてしまった
この地球にいる間は 秘密を打ち明けるよ
この地球にいる間は 真実を話すよ
この地球にいる間は 心のままに語るよ
この地球にいる間は キミとボクは同じなんだ
この老いた指が奏でる音に うんざりしてしまった
この指が僕のギターをいじめて苦しめるから
スクリーンに映る男はウソを偽る役者でしかない
スーパースターのように振る舞っているけれど
僕は彼女の腕の中で泣いた
暗闇に満ちた日々が完全に崩れた時
彼女の髪の中に 街の燃える匂いを感じた
10億人の人々の喉から出かかった言葉は
語られずに終わった
ウソが世界中に広がる中で
この地球にいる間は 秘密を打ち明けるよ
この地球にいる間は 真実を話すよ
この地球にいる間は 心のままに語るよ
この地球にいる間は キミとボクは同じなんだ
11月になった
落ち葉の絨毯が地面を彩り
僕は死者の歌に包まれる
チャンピオンたちは倒れ 英雄たちは戦いに負け
彼らが創った世界は消えてしまった
だからありのままを語ろう
率直に本質を捉えよう
これからはウソのない言葉を語ろう
敵の心の奥深くに僕らは潜む
そして立ち上がる時を待つ
この地球にいる間は 秘密を打ち明けるよ
この地球にいる間は 真実を話すよ
この地球にいる間は 心のままに語るよ
この地球にいる間は キミとボクは同じなんだ
対訳:後藤美奈
Comments