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days

肉体も精神も、根こそぎ剥ぎ取られ、自分ではないただの亡霊を生きているような感覚。

もう、どれくらい続いているのか?

眠れない、食べれない、感情失禁、朝突然声が出ない、オマケに立っていられない。

よく生きてるな、オレみたいな。

自分を取り戻したい、こんな自分ではなく、かつての自分を。

抗えば抗うほどに悪循環。

もとよりテレビやスマホもなく、世の潮流や人の評価などはどうでもよい。良くも悪くもそのような形での社会との接点などない。邪悪なヴァイブスは一切入り込む余地なし。

そしてここまでくると、逆にあらゆる感覚や神経がものすごく研ぎ澄まされていく。どこまでもどこまでも研ぎ澄まされていく。

どんなにどん底でも、一日5分は目を閉じる。すると内なる声がビシビシと聞こえ始める。

良く晴れた日には、空を見上げる。するとまた内なる声がビシビシ聞こえる。時には映像としてはっきりと見える。

かつての自分ではなく、今が本当の自分かも?と。

この感覚、29歳~31歳くらいまでに、同じくどん底に喘いでいた時に、次から次へと奇跡のような偶然が起きた、まさにその時と同じ感覚。脱皮に次ぐ脱皮を繰り返したあの感覚。

巷で言うところのスピリチュアルな話とは別。自分の中で起きていることが全て。それが真実。

キャッチした声に忠実に従い行動する。すると、物事は目の前でその通りになる。そしてそれは、残念なことに、見たくも聞きたくもなかったほうが遥かに幸福だったかもしれない残酷な光景だったりする。

人が血肉を擦り減らして書いた手紙やメールの内容をワイドショーよろしく、いとも簡単に他人と共有している絵とか、実際に目の前で起きていなくても、見えてしまうこともある。心から信用している人間なので、事実であってほしくはない。自分が見たヴィジョンが穿った見方の間違いであってほしいこともある。

自分自身の声に忠実に従うとは、時に残酷。どこまでも試練。

それでも、自分で自分を裏切らないということが気高くいるという意味だと思う。

今週は持病の合併症が頻発しており、精密検査。しばらくの間、休筆いたします。

未開の地が見つからない開拓者のように

前線が見つからない兵士のように

荒れ果てた地を彷徨っていた

すると音が聞こえてきた

夜明けに暗闇の中から廃墟を見つけた

その中は不思議な集団でいっぱいだった

彼らは寂しげな讃美歌を歌っていて

かすれた音のオーケストラのような歌聖

魅せられた俺は中へと入り

薄明りの中、彼らの顔をよく見た

彼らは古いコートみたいに薄く痩せていて

戦いの傷跡にとらわれている

やつれ、うつろで、心もとない

突然、哀悼の歌聖が上がった

不満や怒り 被害者意識に満ちた空気

彼らの声が頭の中に入るのを感じた

自分の心の声も苦しみの中から聞こえる

彼らの仲間になれたんだ

唯一の光のほうへ向いた

遠くにかすかに見える銀色の欠片

まるでトンネルの出口のよう

そして俺は走った

そのトンネルを抜けるには何年もかかった

ラッディズムの誕生と葬式を見た

偉大なる沈黙を聞いた

残酷な仮面舞踏会を余興として見た

荒野にある井戸水を飲んだ

異国の部屋で曲を書いた

未知の国へつながるドアを見ることなく通り過ぎた

傷跡から病を取り除いた

言葉で言い表せない日々を生き抜いた

ハイウェイに群がる人々と車のルーフに乗った花を見た

見えない船長の一行に加わった

暗くて穏やかなルシール通り

964番地にタバコを捨てた

愛し愛された

賭けをして失った

嘆いて戦った

一度だけ、これだけは言えた

「ここは神の砦 そして俺も」

ついに俺の旅の不毛な時代から

湿った夜明けの灰色の光が現れた

そしてこれを書き記した

書き記したんだ

荒れ果てた地を彷徨った俺の証を

対訳:廣瀬達大

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