days
- pan-farm
- 2020年8月7日
- 読了時間: 3分
連日のジメジメどよ~ん。
かれこれ1か月半、極度の日照不足と多雨。向こう1週間の予報も「太陽さん」は出る気配はなく、ずっと雨マークの予報。
昨年はすごく天候に恵まれたってわけでもないけど、稀に見る「大豊作」。
今年は振り幅激しく「不作」の様相。
農作物には「病気」と「害虫」が付き物ですが、こういう天候だとそのリスクも増えます。
ニンゲンのそれと同じくらい病気があって、ニンゲンと同じくそれぞれに薬剤が存在します。
現場にいると、農薬の怖さ(健康被害とかその構図とか搾取のからくりとか)を肌で感じるので、個人的にはにわか知識の放射能やコロナよりも怖いなーと。毎日、何十年も口に入れるものだしね。
で、薬剤を使わない我々はどうするのかというと、、、、、。
・土壌を常に有用微生物が優勢を保つよう、有用微生物を常に投入する(ニンゲンで言うところの腸内環境をよくする)
・未熟な堆肥、未熟な動物性堆肥は極力避ける(これらに含まれる硝酸態窒素は農薬・化学肥料と同様に危険が危ないです)
・連作をしない
・病害虫に強い品種を選ぶ
・株間を広く取り、高畝にする(風通し、日当たり、水はけをよくする)
・互いに成長を促進したり病害虫の忌避効果があるものなどを隣り合わせに植える(コンパニオンプランツ)
・畑周辺の雑草はむやみに刈り取らない(捕食してくれる虫などの住処を奪うため)
・自然由来の忌避剤等を散布する(酢と焼酎とニンニクと唐辛子を有用微生物で発酵させた液に漬けこんで希釈して散布するなど)
他にも色々やるけど、まあ、ざっとこんな感じっす。
このお天気で、タマネギやジャガイモの収穫するタイミングが得られず遅れていたり、秋の白菜、キャベツ、カリフラワーなどの植え付けも機械が入れず苗だけが待機しているという状態。
まっ、しゃーないね。頑張ってもどーにもならんこともある。
にしても、色んな危機が身の回りにある世界だけど、あんまり食料危機に関しては報道もされないし、どこか遠い国の話でそんなに危機感ないんだろうなー。
コンビニ行けばすぐ手に入って、一方でフードロスとか言うくらいだから、自給率、後継者不足、休耕地、災害による離農の頻発、JAの存在、種子法、種苗法、モンサント(現:バイエルン社)なんて別世界の話って感じかなー。
このコロナ渦が数年続くと、最終的には食糧問題になるんじゃないかと。
株や投資やITやAIも、まあ必要かもしれないけど、基本的にみんな食うことだけは避けられないからね。
一次産業とか医療とか介護とか子育てとか文化とか、そういうところに人とお金とリスペクトが回らない社会や国って、どんな未来だろうと。
明日からの3連休は、「はこだて工芸舎」さんでの出張販売です。不作とは言っても例年通り野菜の種類はそろっておりますので、お時間のある方は是非。直売所も開けております。