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- pan-farm
- 2020年2月22日
- 読了時間: 7分
個人的な感覚としては、かれこれ10年くらい続いている「国難」。
自然災害、人災、政治、経済、医療、介護、子育て、事件、コンプライアンス社会、エトセトラ。
その度に画面に映し出される、リーダーと呼ばれる人たちの茶番極まりない「ザ・エクスキューズ」な会見。彼らのツラ構えを見て思う。
彼らは僕のこの生活と「地続き」ではないと。残念なことに、僕らのこの生活と「地続き」ではない「先生」と呼ばれる人たちを「よし」として選び、託し、下支えしているのもまた我々という。
言ってしまえば、魂の劣化、人としての気品・気高さの崩壊。
個人的な話だと、昨年3月に謎の病変が出現してから、ありとあらゆるジャンルの難題が降りかかって来て、ずっと低空飛行が続いている。
正直かなりしんどいが、腐らず焦らず、人としての気品・気高さ失わず、先を見据えて「今を生きる」ことでしかない。
隣町の「七飯町」で新型コロナウィルスが発生し、我が街「函館」も街の様相は一変。
「七飯町」での新型コロナウィルスの発生に関しては、かなりの情報が公開されているので、差しさわりの無い範囲でお伝えしておく。
報道されているとおり、感染しているのは町議会議員。この町議会議員は、症状が現れた2/3から2/18の入院までの約2週間、議会や委員会に参加、その他の議員活動もされていたという。町長を含む町議会議員18人全員と議会に参加していた役場職員や家族等を含め、濃厚接触者は48人。この間、この48人もまた、日常生活エリアを普通に行き来して生活を送っていたと考えるのが普通だろうと。
ちなみに、義両親は七飯町出身で今も七飯町で、義兄夫婦と子供2人(中学3年と小学5年)も隣に住んでいる。
この町議会議員と義両親と義兄夫婦の家は、隣接している。どの程度隣接しているかは野暮だから書かない。
加えて義両親は地域住民の誰もが日常的に利用する商いを営んでおり、人の往来が常にある。つまり、新型コロナウィルスがかなり身近に迫っていると。
七飯町という小さな自治体、感染者が町議会議員で、議会、委員会、その他の会合、日常生活を送り、町長を含む町議会議員18名全員と役場職員とその家族など、濃厚接触者は48名。
これらを勘案すると、僕の中の解釈では「七飯町」の置かれている現状は、あのクルーズ船とそんなに大差ない状況だと思う。人の解釈と危機感には、えらく開きがあるけどね。
テレビは普段から見ない。バイアスがかかっている情報を鵜呑みするほどバカではない。
ネットの中からフェイクと真実を慎重に見極める。
色々調べると、日本国内の新型コロナウィルスの感染状況は北京や上海と同じ程度だということがわかる。山東省や四川省とほぼ同レベル。現在、日本は死者3名。人口1億人の山東省は死者4名、人口8110万人の四川省は死者3名。こうしてみると、「中国ヤバっ」と揶揄している我々の首都東京は北京や上海と何ら変わらない。
日本は検査をしていない(させていない)から感染者が発覚せず、カウントされないだけで、死者数や重症者数を見れば湖北省を除く中国国内の環境と同じという状況。
違いは何かと言えば、中国は共産国ということもあるかもしれないけど、北京や上海の場合は、当局が徹底的に人間の移動と接触を制限し、感染を断ち切る強硬策を実行していている。
一方、日本はほぼ普段通りの日常のままで、イベントも各自の判断に委ねられ、政府の人間がマスク姿で登場することもなく、国民にだけはマスクと手洗いで不必要に不安になることはないと力説。
こうして濃厚接触だらけの空間がどんどん拡大され、ウィルスは国境も人種も性別も年齢も関係なく増殖。北京や上海では感染の疑いにある者に対して厳重な監視の目が光り、市民が告発し検査に送られ、陽性反応者は隔離される。
1月あたりのこうした中国の映像を多くの日本人はテレビやネット動画を通じてどう思っただろうか?
中国のヒステリックなまでの対応、共産国の横暴、国民も国家も冷静さを失って錯乱している国、やっぱり中国という国は、、、、エトセトラ。
少なくても僕はそう感じていた。
しかし、今となってはどうだろう?我々が嘲笑っていた中国当局が徹底的に人間の移動と接触を食い止め、感染を断ち切る強硬措置策のほうが、科学的根拠に基づいて感染予防の基本を実行していているようにしか見えない。
一方、日本の学者、先生方の殆どはこうだ。
・もう感染が市中に広がっているから、市中で自由行動しても同じ。
・クルーズ船の乗員乗客を最初に全員検査しなかったのは検査能力が不足していたから仕方ないと政府に同調。
・8割は軽症で済むのだから、今後は重症者のみに医療を集中すべきで、放っといても大丈夫。
・感染しても症状は軽い
もし日本の医療機関が、発症して重症になった者だけに絞って、それ以外の感染者や軽度者、予備軍を放置したら、市中感染の進行を止めることはできず、連鎖が拡大する一方で、日本が湖北省化するのはあり得なくないと思うのは考え過ぎですかね?あり得なくはないと思うよ。
すると、あの突貫工事で作った中国の病院のように、街の病院が次々と閉鎖に追い込まれ、地域の医療体制が崩壊し、コロナウィルス以外の病人の行き場がなくなってしまう。
政府が出した「新型コロナウィルス感染症の相談・受診の目安」ってやつを厚労省のHPや各自治体のHPで見たかい?こう書いてるよ。
・風邪の症状で熱が37.5度以上出た者は、4日間、会社を休んで家で我慢
・基礎疾患のある人や高齢者は、そこは2日間でいい
・その後で「帰国者・接触者相談センター」に電話して「相談」しなさい
・相談センターの電話は繋がるまで2時間待ちなのだと案内
要するに、4日間は病院に行ってはいけない、検査も受けさせてもらえない。相談と検査はあくまで症状の重い者を医療に導くための第一関門で、軽症者の発見や保護は考えていない。要するに家に籠もって自力で治せ、重症者になったら検査して治療しますと。要するに「自分で直せ」と。
だけどさ、フツーに考えて4日間自宅待機で家にいたら家族が感染するでしょ。
その家族もまた看病のため買い物など他者と接触するでしょ。
一人暮らしで37.5℃以上の熱で4日間家にいたら、誰かが訪問しないといけないでしょ。
中国を見習えとかじゃなく、感染者、その疑いのあるものは強制的に検査を受けざるを得ないと思う。国が積極的に感染者を見つけ出し、強引に検査対象として、感染拡大を潰していくしかないと思うけど、日本は真逆。
結局のところ、この国のやっていることはいつも同じだ。
国民の「我慢」と「善意」と「自己責任」に委ねられ、いつしか誰からも強制されることなく自ら上手に諦めることを強いられ、従順なものだけを量産していくという、まあ良く出来たシステムだよホント。「国民の命と財産を守る」なんてことは、彼らの頭には微塵もない。
夢を見ることも、描くこともないニンゲンだけが増えていく先に未来なんてないよ。
では、本日のお休み前の1曲。
bruce springsteen /working on a dream
ここでは 夜は長く 昼は孤独 おまえのことを思っている 夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している 俺が引いたカードはひどかった でも俺は背筋を伸ばし 夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している 夢を追い続けている 時にはとても遠くに感じられるが 夢を叶えようと努力している いつの日か手に入れられるはず 土砂降りの雨の中 ハンマーを打ち下ろす 手は荒れてしまった 夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している 夢を追い続けている 困難が居すわってしまったかのよう 夢を叶えようと努力している 二人の愛が困難を追い払ってくれるはず 夢を追い続けている とても遠くに感じられるが 夢を叶えようと努力している 二人の愛が いつの日か 夢を叶えてくれるはず 太陽が昇り 俺はハシゴを上る 新しい1日が始まる 夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している 夢を追い続けている 夢を叶えようと努力している 夢を追い続けている とても遠くに感じられるが 夢を叶えようと努力している 二人の愛が いつの日か 夢を叶えてくれるはず 夢を追い続けている とても遠くに感じられるが 夢を叶えようと努力している 二人の愛が いつの日か 夢を叶えてくれるはず