苦行は続くよ、どこまでも
- pan-farm
- 2018年2月25日
- 読了時間: 3分
突然ですが、皆さんはアゴが外れたことはありますか?
それは確か20代後半、渋谷道玄坂のラブホ街を潜り抜けた先のアパートで一人暮らしをしていた頃の話。
まあ詳しいいきさつと、その後の経緯は割愛するとして、ベロンベロンに酔って帰った早朝、そのアパートで見事にアゴが外れた。確か日曜の早朝。
この、「アゴが外れた事件」と「買ったばかりのホワイトジーンズで路上脱糞事件」と「無意味な正義感による拘留事件、拘留番号15番」は、オイラの50年史でも、超イケてる抱腹絶倒の笑い話として酒の席ではいつも皆様に喜んでいただいております。
つまりは、相当なダメニンゲン。
で昨日、人生初の歯医者にいったとですよ。
病院で「本当に人生初ですか?」と疑われたが、北海道でスキーをしたことがない人がいるのと一緒じゃんと思ったのだが、何か違うのか?
で、オレは極度の「嘔吐反射」がある。
胃カメラなんて、想像しただけでムリ。
しかし一昨年、胃炎が原因でこの際だからピロリ菌も調べた方がいいということで、街で一番上手だという病院で、鼻腔からカメラを入れてもらうことに。
「麻酔して横になりながら画面見れるし、全然苦じゃないよ」と誰に聞いても同じ回答。
ところが、さすがにオレはこういう場面では「決して」期待を裏切らない男、或いは「持ってる男」。
激しい「嘔吐反射」と「のたうち回り」で、看護婦さんと医師から「歴代患者ダントツ1位」の称号を頂き、挙句の果てには、「次にこの検査をやる機会があったら、他の病院で全身麻酔でやりましょう」という、やんわりとした診療拒否。残念過ぎる。
で、話は先日の歯医者へ。
歯がボロボロで、1本グラグラしていることと、激しい嘔吐反射とアゴが外れたことがあることと、それらが僕の計り知れない「歯科受診」の恐怖となっていることは事前に伝えた。
レントゲンを撮り、今後の大まか治療方針を話し合い、「この2本は、今日抜きましょう」と。
相当な覚悟をキメ、診察台で仰向けになり麻酔を打たれ、口をあける。
が、速攻で嘔吐反射を繰り返したのち、ものの数分でアゴが外れた。
外れたよ見事に、何十年か振りに。
あの恐怖、知らんでしょ?知らなくていいと思うけど。
どうしたって、自力では戻らんのよ。
本当に恐怖だよ。
そこが歯科医で、すぐに蘇生できたからいいようなものの。
自力で救急車を呼んだあの時の恐怖がフラッシュバック。
激しい嘔吐反射とアゴを外しながら、涙チョチョギレ、歯石を取ってもらい、2本の歯を抜き、診察台から降りた時にはもう自分の足では立っていられず、膝から崩れ落ちたとな。
あー、もう行きたくない。
行きたくないよー。
精神的・身体的ダメージが大きく、数日は自発的に雪山封印の刑に処す。
ここ最近届いたCDを聴きながら、薪ストーブをふんだんに焚き、家で雑務をこなしております。どのCDも、涙チョチョギレるよー。

ではその中から、本日のお休み前の1曲。
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