rescue of love
- 2016年4月25日
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家も畑も、空港に通じる幹線道路にすぐ近い。 車道の端で、車に轢かれたであろう野良のニャンコ先生が横たわっていた。 まだ息はある。 車は次々に往来し、ドライバーは横目でそれを見ているだけ。 俺も出来れば見なかったことにしておきたかった。スルーしたかった、つーかしかけた。 が、運悪く見てしまった。 車はただ通り過ぎていくだけで、誰も降りてきてはくれない。 そっと近づくと、腰から下が砕けていて、不随。今にも息絶えそうだった。 このままここにいても、また次の車に轢かれるかもしれないし、こんなところで息絶えさせるのも見ていられない。まあ、残酷なほどにズタボロだった。 野良ちゃん故に、抱きかかえようとしても牙をむいて、前足で必死の猫パンチを繰り出してくる。 何とか抱きかかえ、車に乗せ、畑の作業小屋で介抱した。 畑の小屋周辺は、野良のニャンコ先生達が常日頃遊びに来ていて、ここは彼らの縄張りなのだ。 このニャンコ先生は、あまり見覚えはないが、きっと一派には違いない。 病院に連れて行っても何もできないであろうことは、一目瞭然。 ならば、この小屋の片隅で静かに過ごしてもらえたなら。つーか散々考えたがそれくらいしかできん。 丸二日経過。殆どその場所から動くことはできないが、与えた水とエサは何とか食べている。 話しかけるとその都度ニャーニャー言う。こちらが黙るとニャンコ先生も黙る。 年齢と共に、怖いと思うことが無くなってきた。 唯一、年々怖さが増しているのが人々の「言動」。これくらい怖いもんはない。今日もえらく疲弊した。つーか、吐きそう。 そしてアニキや先人達が投げかけてくれた言葉が、日々、鏡のように目の前にせり立っている。「お前はどうなんだ?」という問いかけと共に。 「ニンゲンの落下を止めるのは愛でしかない」 「お前の志はいったい何処を向いているのか?」 ニャンコ先生、明日の朝、元気で生きているかな? 元気で朝を迎えているといいけど。


















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