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Seize The Day 今を生きる

ニンゲンの飽くなき利便性の追求っていったい何なのかなぁ?


めんどくさい?楽をしたい?単純に便利?そりゃー多少なりともオレにもあるけど。

プロセスってそんなに煩わしいもの?時間の無駄?


プロセスやハードルって高いほど、たくさんあるほど、そこと対峙することでニンゲンは深みを増して様々な英知を身に付け、他者への眼差しや本当に大切にするべきものを知るのではないかと思うけど。


僕のようなニンゲンは利便性を享受すればするほどニンゲンの五感や本能や野生が奪われていくような気がして怖いんです。一歩外の世界に足を踏み入れると、便利が故にとってもめんどくさい。


もうこのあたりで進化(簡単に言うと欲ね)は止めて、深化にシフトしたほうがいいんじゃないかと思うけど。手遅れになる前に。ほぼ共感されないけど、いいんです。


話はかわりますが、先日数年振り(何年振りか分からないくらい)に本を買った。

正確には本とCDがセットになっているBOXセットの仕様。


わたし、こう見えてどう見えて一応文学部の出身(笑うところです)。しかも望んでいないのに5年在籍。

基本的には「在籍してた」程度のもので、11月から今時期の新学期が始まるまで雪山。ゴールデンウイークも雪山。夏は山形の月山の残雪でトレーニング。シーズンオフは友達やガールフレンドと遊んでるかトレーニングしているか。

でも、本は好きだったので相当数読みました。都内のアパートを引っ越すたびに増え続けるCDと本。地震が来たら間違いなくそれらに埋もれる数。


何がきっかけだったかは記憶が定かではないけれど、次第に本の中に何かのヒントを得ようとしていることが嫌になってきたというか、読めば読むほど人生が煮詰まるというか。

何やってんだ?オレ?みたいな。自分の人生の物語を自分で書き進めなくちゃって思い始めていたと思う。

決定的だったのは今から29年前の1995年、わたくし28歳。地下鉄サリン事件と阪神淡路大震災があった年。渋谷のパルコブックセンターで偶然手にした「フィンドフォーン」に関するいくつかの書籍。

あれ以来、本とか小説とか買った記憶が殆どない。

要するに、「フィンドホーン」に関する書籍をきっかけに、自分で自分の物語を書き進めることが必要だと本気でシフトした瞬間。

その翌年、30歳を目前として悶々としていたことが突然吹っ切れて、勤めていた会社を辞め、8年という長いブランを経てまた雪山に戻ることに。人生のリセット第一弾。


話は購入したその本に戻るけど、山口洋(HEATWAVE)というミュージシャンが還暦を迎えてリリースした本(エッセイ&CD)。


今週の土曜日4/13から2年かけて全国61か所のソロツアーが始まるという。還暦を迎えて2年かけて61か所っていうのが何とも粋だね。


この本は彼を知るファンはもちろん、知らない人が読んだほうが遥かに人生の新たな扉を開いてくれるんじゃないかと思う。


たった一度の人生を濃密且つ面白おかしく、どんな時も決して諦めずに虹を想い描くこと。

彼を形成してきた偉大なるミュージャンと自分を重ね合わせながら、先人の偉大な音楽と意思を次世代に繋ごうとする姿勢に貫かれている。

どんなに打ちひしがれようが絵空事ではないファンタージーを自分の手元ににグッと引き寄せるためのガイドブックと言ってもいい。

山口洋というニンゲンを通して世界中の偉大なるミュージシャンを知ることもできるサイコーにゴキゲンな本。120%おススメいたします。



タイトルは「Seize The Day」(今を生きる)。


この本を読むためのCDも入っているけど、あくまでもこの本(別の本でもいいと思うけど)を読むときに脳内宇宙を彼方まで旅するようなイマジネーションに溢れた音像。歌は入ってないよ。



ステッカー2枚と栞とカードには直筆でメッセージが添えられていて、亡くなられた父親の万年筆で書いてくれているらしい。色んな物語をこうして繋ぐって言うことが、今、世界には必要なんじゃないかなー。


皆さんの街に行ったら是非ライブに足を運んでこの本もゲットしてみて下さい。

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