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夏から連日色んな「職人」さんの仕事を間近で見て来て、思うところ多々。


左官職人、板金職人、基礎屋さん、建具職人、塗装屋さん、内装屋さん、大工さん、エトセトラ。


「耳ピアス全開、パンク好きでスノーボーダー」の内装屋さん以外は、ほぼ60代後半から70代後半。


ふと、あと10年したら、このような建築物は誰がやるんだろう?建築そのものの在り方が変わるんだろうか?と。


で、色々と聞いてみました。


オレ:「若い世代とかってあんまり入って来ないんですか?」


職人Aさん:「こんな汚ねー仕事なんて今の若い人は誰も見向きもしないよ、都会じゃ知らないけどね」と。


オレ:「じゃ、10年後とかやる人いないってことすか?メンテナンスとか出来る人いないじゃないですかー?」


職人Bさん:「いないことはないとは思うけど、まあ相当少なくなるだろうね。今も必要とされる建築は年々少なくなってきているし、職人なんかいなくても建築できるようになってるし、こんなに長い工期と職人を必要とする建築なんて今ではほとんどないよ」


職人Cさん:「畑の世界ってどうなのさ?」と逆質問。


オレ:「毎年のように、新規就農したいという若者は来ますけど、実際に就農した人はおろか、1日で、或いは昼休みでそのまま帰ってこないとか珍しくないっす。なんかもう、農的暮らしみたいな、土に触れて癒されようみたいな予めそういうものを求めて来るんですね。それって、どんな仕事でも最終的にもたらされるギフトみたいなもんだと思うんですけど。知識と情報はまぁすごいんですけど、炎天下で1日野良仕事する体力もガッツもない、オマケに畑の隅で立ションできない」と。


職人Aさん:「オレらの世界も一緒さ。手に職を付ければ何とかなる、安泰って思って入って来るんだろうけど、手に職が付くまでは最低でも5年、1人前となるには10年はかかるけど、入って来ても続かないのは一緒だよ。覚悟とかさ、これでメシ食うぞみたいなものがないのさ」と。


なんだかねー、言葉が出ない。


子供いないけど、聞けば親も先生も安定志向が多く、とにかく何でもいいから「資格取れ」とかいう話をよく聞く。


「資格」取って安泰ではないだろうし、ましてや「資格」そのものがゴールではないと思うのだが、、、。


やりたいこととか、興味のあること、その先にたまたま「資格」があるならそのハードルを越えればいいだけだと思うのだが、、、。


そんなこと言うと、「今の世の中、そんなに甘くはない」とか言われるし、、、。「甘くはない」の意味がオレにはよく分からない。


なんだかねー、夢とか希望とかって、絵空事の世界なのかね?


それって絵空事でも何でもなく、人生における「真剣さ」とか「情熱」とかのバロメーターだと思うんだけど、、、。

今でこそ「施主支給」って言葉も通じるようになったけど、自分が家を建てた頃はそりゃー大変だった。いろんな意味で。でも、そうすることで大幅コストダウンもできるし、画一的ではない本当に自分が納得して好きなものができる。直売所もそうやって「廃材」で出来あがった。


この度の建築物も、多くは「施主支給」。つまり自分で調達。ちなみに写真のレンガは実家の玄関アプローチに使用していたレンガを再利用。子供の頃からあったから、リアルアンティークレンガってところかな(笑)床タイルはイタリア産テラコッタタイルを超アウトレットで調達。木製ドアは同じくアウトレットでカナダ産。まあ、アナーキーなやり方ではあるし、自分の時間も労力も割くことにはなるけど、基本そういうことが好きなんだと思う。

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