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身近な人から、そうでない人まで、訃報が途切れなくて。生きているニンゲンの宿命だね。
自分というニンゲンが、自分以外に何処にも存在しない唯一無二の存在であることは疑いの余地がないけど、有名無名・血縁無縁・老若男女、本当に実にたくさんの人達からの影響を受けて成り立ってるなーと。
あと、両親ね。これはもう血としか言いようのないもの。良きこともそうでないことも含めて。自分で勝手にオリジナルなニンゲンを形成していると思ったら大間違いです。
トム・ヴァーライン。多感な十代後半、それまで「怒りと反抗」だけがロックンロールの基本原則だと信じて疑わなかったところに、「こっちが元祖パンクだぜ」と教えてもらった時の衝撃。外の世界ではなく、自分の内に潜む世界を見つめること。心の奥底に眠っている「知性と狂気」を呼び覚ましてくれた。知らなかったら、もっと楽ちんでお気楽な人生だったかもしれないなあと。
ジェフ・ベック。未だ持って凄すぎて、何がどうなってるのかよくわからないという次元。よくわからなないので、道半ばで断念(笑)それもまた学び。好き嫌いとかを超え、世の中には自分の理解の範疇を超えている存在があるということを彼のギターから教えてもらった。
デヴィッド・クロスビー。ソロになってからのスピリットとマインドはかなりの部分で影響受けた。ヘロイン、コカイン、マリファナ、その他いくつもの犯罪逮捕歴。だから何?
世の中が求める正しさと真面目さに忠実な奴ほど、身なりと表向きはだけはキチンとしている一方で、陰湿で巧妙且つ姑息に他者を踏み台にしてんじゃん。大切なのは人としてどれだけ自分を世界に放出しているか?スピリットとマインドが美しいかどうかだけってことを学んだ。
鮎川誠さん。18歳で函館を後に上京、20代の殆どの時間を下北沢で過ごしていた。
レコード屋、ライブハウス、古着屋、小劇場、アンティークショップ、カフェ、古本屋、定食屋、いくつものロックバー、大好きなガールフレンドとのデート、エトセトラ。下北沢に行けば何とかなると本気で思っていた。田舎もんの若者には刺激十分な街。知り合いとか友達とかすぐできた。そんな中で、しょっちゅう鮎川誠さんをお見掛けした。ライブで観るロックスターではなく、フツーにその街で暮らし、その街をフツーに歩くロックスター。オーラとカッコよさと気さくさが何の嫌味もなく同居していて、人間力ってあるんだよなーってことを学んだ。
明日も目覚めて生きていることを実感したら、できることを精一杯やってみよう。
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