25years
今日はメチャ寒かったっす。雪がチラついたところもあるみたいね。
北海道はまだ、朝晩のストーブは欠かせません。
久しぶりに「野菜」のオファーがあって、札幌から来られた客人とこれまた久しぶりの「打合せ」というものを。今どきメールやzoomで済ませることのできる打合せを何かの「ついで」ではなく、そのためだけに足を運んでくれる人は信用に値すると思う。それって情熱しかないもんね。
「畑を初めて何年になるんですか?」と聞かれて、「えーと、1998年だから、、、」と言って、スマホの電卓で2023-1998=25。
「2,25年っすね」と言った自分にビックリ。
数字にはめっぽう弱く、時間という概念すら果たしてそんなもんあるのか?という疑念が沸きつつあるここ最近。
それでも25年と言われると、昔だなーと。わたくし、31歳。母親が今の僕と同じ歳の56歳。
始めた頃のあまりの「あたおか」っぷりに、笑いしか込み上げてこない。
いやいや、むしろ「あたおか」だからこそ始められて続けてこられたんだなーと改めて。
情報検索して知識を養って色々計画性を持っていたら、「こりゃ到底ムリだな」と始められてすらいなかっただろう思う。メソッドはいらん、オレはオレのメソッドでやると。
「バカ」で「あたおか」の強みは「始めた以上は絶対続ける、やめるのは簡単。やめるのは外的要因ではなくオマエのマインドとスピリットの問題」という意味不明な「根性」のみ。
最初の300坪は雑草だらけ、マジでスコップ1本で開墾。
2年目、新たに手に入れた300坪の開墾は、大木が30本くらいあって、ノコギリ(もちろん手鋸)で枝を払いつつスコップで根掘り。2年目はそれで終了(笑)
次の年。まずは自分で食べる野菜を色々作付け。葉物はすべて美しいレースのカーテンのように虫食い。周りの諸先輩農家さんからは、「農薬も化学肥料も使わないで野菜なんかできる訳ないべさ、さっさと農協さ行け」と。叱咤激励、助言は有難くガン無視。
それでも瘦せ地でも育つと言われるカボチャを植えた。「おー、いっぱい実が付いてるぞー、もう少しで収穫だー」と言う数日後に、すべてネズミが食い尽くし、カボチャは見事に食い尽くされハロウィン用のカボチャの如く全て「空洞」に。
最初の10年は試行錯誤と言うより暗中模索。嘘みたいな本当の「あたおか」話は尽きない。
で、25年経って多少は賢くなったのかというと、蓄積された経験や技術や自分なりのメソッドは確かに養われた。
けど、マインドやスピリットは殆ど変わらないかな。「これ以上やったらヤバいな」とか「これ以上やったら死ぬぞ」とか、そういう塩梅は身体に染み込んで分かるようになってきているかな、と。それもとても大切な学び。
自分のスタイルを作りたければ、影響を受けつつもそこから意図的に離れて周りの声を遮断すべし。
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